まさに、三大栄養素である脂肪、糖質、たんぱく質などとともに人間が生きていくうえで必要不可欠な栄養素の一つなのです。
体の中でビタミンは三大栄養素の代謝を助ける働きをしており、ミネラルと並んで微量栄養素といわれます。脂肪・糖質・たんぱく質のように、エネルギーになるものではありませんが、それがないと体という“機械”がスムーズに働かない、いわば“潤滑油”のような働きをしているのです。
微量でも、その役割は大きいビタミンですから、不足すると病気に結びついてしまうこともあります。例えばビタミンB1が欠乏すると脚気になるということをご存知の方は多いでしょう。 昔は玄米や七分づきの米を食べたので、ビタミンB1の多い外殻の部分もいっしょに食べていました。でもいまは、皆さんおいしい白米を食べるので、精白でビタミンBやミネラルが失われています。
もちろん、精白米を食べたからビタミンB1が不足するというわけではありませんが、この例のように、おいしい食べ物、豊かな食卓は必ずしも十分なビタミン摂取には結びつかないのです。
ほとんどのビタミンはホルモンなどと違って、体の中ではつくれないので、どうしても食べ物など外から摂取しなければなりません。日常の生活の中で、いつもビタミンの補給を考えることがとても大切です。
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