肋骨の解剖学

肋骨の特徴


肺や心臓を守るため、それらを覆うようなな形の骨。すべての肋骨は脊柱と後面で関節しており、肋椎関節と呼ばれる。1~10番の肋骨は前方で胸骨に付着する。脊柱稼働時には10番まで胸骨と脊柱がともに稼働しないと、肋骨単体または脊柱単体で稼働することはできない(構造上、前後でつながっているため)。

 

11~12番の肋骨は可動性そのものは大きくないものの、10番までと異なり胸骨から浮遊している。脊柱において、11〜12番のエリアで反り腰などの際に大きなエラーが生じやすい箇所でもある。

 

1~7肋骨を真肋、8~10を仮肋、11~12を浮遊肋とそれぞれ呼ぶ。呼吸時や肩関節の稼働時に、肋間筋などの緊張などで胸郭が拡張できない状況になると、肺が十分に広がることができない。その結果、心肺機能の低下や肩関節の可動性悪化につながる。

 

(1)第1肋骨

最も広く短い肋骨である。鎖骨の下に隠れているので、触診難易度が高い。鎖骨との間で腕神経叢や鎖骨下動静脈が通過する。この間隙が狭窄することで、胸郭出口症候群のリスクが高まる

 

(2)第11肋骨、第12肋骨

浮遊肋と呼ばれ、胸骨に付着していない。12肋骨は横隔膜、大腰筋、腰方形筋などが付着し、体幹の安定性の確保に非常に重要な個所となる。12肋骨は体幹屈曲の際、水平内転方向へ閉じるように可動する。しかし腰方形筋の筋力が弱いと、閉じる動作があまり見られないとの報告もある。



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