筋膜への解剖学的理解とアプローチ

胸腰筋膜は、腰部において最も厚く広く発達しています。

組織の大半は腰椎、仙骨、骨盤に付着し、胸腰筋膜が伸張されることにより生じる張力は腰部筋による伸展力を効率的に増加させます。

胸腰筋膜がこうした張力を生み出すためには、まず伸張されて緊張した状態である必要があります。

リフティング動作において体幹を前傾、腰椎を屈曲させる動作は、この胸腰筋膜の伸張のひとつの方法となります。

また、胸腰筋膜に付着する筋の収縮によっても伸張され、腹横筋や内腹斜筋の収縮によって胸腰筋膜に伝達される力が腰部の安定化をもたらします。

その他、広背筋や大殿筋も胸腰筋膜への強固な付着を介して間接的に腰部伸展力をもたらします。

両筋ともリフティング動作中に活動しますが、大殿筋は股関節安定筋として、広背筋は負荷を腕から体幹へと伝達する機能をもちます。

広背筋は胸腰筋膜だけでなく、骨盤や仙骨、脊椎の後面にも付着するため、すぐれた腰部の伸筋であると考えられます。

体幹を上行する線維も、特に両側性に活動した場合、体軸骨格に対するねじれに対する安定性をもたらし、非対称で大きな負荷を扱うときに有効な抵抗力として働きます。



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